2014年 07月 14日
お姉さんと御姐さん
バイト先で知り合って仲良くなった友達
・・なぜか私のことを おねーさん と呼ぶので
私も彼女の事を おねーさん と呼ぶことにした
勇ましいことばかり口にする私のことを
頼もしい 御姐さん と思っていたのかもしれない
私より2つ3つ年上だったので
自分にとっての彼女は文字通りの お姉さん だった
会えば冗談ばかり言い合って笑い転げていた
そのうち少し深い話もするようになり
詳しくはわからないがなんとなく
彼女は今恋愛中なのだな と感じていた
しかもあまり上手く行ってないような・・
しばらくみかけなかった後に会った時の彼女は
とても痩せていて顔色も悪く
なんだか憔悴しきった様子だった
どうしたのかと訊いたら
北海道に行っていたのだという
え~~~?北海道! いいねえ(= ̄∇ ̄=)
夏の北海道―――青い空 白い雲 お花畑
真夏でも涼しい北海道~♪
「そんなんじゃないのよ御姐さん
北海道に行けば死ねると思って・・・」
いつもの冗談かと思ったら
本気でそう思っていたらしい
でも死ねなかったと
その時のことはあまり詳しくは聞かなかったのだけど
北海道から帰ってから
お姉さんは少しずつシアワセな感じになっていった
終業後のデートも毎日のようだったし
北海道事件がきっかけで
彼氏と上手く行くようになったんだ~
と思ってた
お姉さんが少しずつ
自分の事を話してくれるようになった
ずっと付き合ってきた相手との
結婚話が難航している
双方の両親から反対されている
自分の親からは
「農家の嫁など 体力のないお前には務まらない」
と言われ
同じようなことを相手の親からも言われたという
相手が優柔不断なのでいつまでたっても結論が出ない
先へ進めない
と 悩むお姉さん
死にたいと思い詰めるほど
彼女を追い詰めている相手は
同じ職場の人らしい
会ったこともないその相手に
私は腹を立てていた
今度その相手に会わせてくれるという
4歳年下の優柔不断男!
彼女のこと 本当に愛してるんなら
なんとかしなさいよー
あんたは農家の長男で跡継ぎである
などという下らないことにこだわってるの?
で
親に言われたとおりの相手と結婚するわけ?
お前は家畜か!?
―――とまでは言わないけど
お姉さんのことを本当に好きで結婚したいのなら
親を説得する方法はいくらでもあるし
最悪 駆け落ちってテもあるんだよ
ぐらいのことは言うつもりだった
そんな気配を察したのか
彼女は土壇場になって
「御姐さん もういい 何も言わないで!」
と私の出番を塞いだ
その時は えっ?なんで?
言ってほしいんじゃなかったの?と思ったけど
今ならわかる
自分が何か言うことで
相手は結局追い詰められ
良い方向には進まない ってことが
お姉さんには直感的にわかったのだろう
今なら・・・・今なら・・・
じっくりと相手の気持や考えをきいて
冷静な判断を下せる方向に持っていく
なんてこともするのだろうけど
あの頃は貧血なのに血の気が多かった( ̄m ̄〃)
お姉さんが止めてくれてほんとうによかった
ぶちこわさなくて(。-`ω´-)
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by nanoo6B
| 2014-07-14 17:35
| 友達 家族